戸建ての物件を知るための基礎知識

こんにちは。有限会社グレースホームの安江です。

今回は、戸建ての物件を知るための基礎知識をお話したいと思います。

建てられる家の広さや階数は建ぺい率と容積率で決まります。たとえ自分の土地でも自由に建物を建てられるわけではありません。

建築基準法によって様々な制限が設けられています。そのなかでも覚えてもらいたいのが【建ぺい率】と【容積率】です。

まず、【建ぺい率】は、敷地面積に対してどれくらいの面積の建物を建てられるのか、という制限になります。この割合は用途地域によって異なり、【建ぺい率が60％】という制限された土地の場合、敷地面積が100㎡だったとすれば、建物面積は60㎡が上限になります。

次に、【容積率】は、敷地面積に対してどれくらいの延床面積の建物を建てられるかという制限です。こちらは、用途地域や住居の前面道路によって変わります。例えば、【容積率が160％】という制限であれば、敷地面積が100㎡の場合、延べ床面積は160㎡が上限になります。それぞれの計算を覚えてご自身で算出できると良いと思います。

また、用途地域によって隣にコンビニやホテルが建つ場合もあり、周辺の環境を自分で確認することは非常に大切な事です。そして、この調査と同時に行って欲しいことに、【用途地域の確認】というものがあります。用途地域というのは都市計画法を防ぐ事を目的としていて、2018年に新たに制定された「田園住居地域」を含めて全部で13種類から構成されています。なお、田園住居地域は法律で制定されたばかりで実際の用途地域指定の開始はまだ先になりそうです。この用途地域を知ることで、その地域に建築可能な建物を知ることが出来ると同時に、将来建つ可能性がある建物を推測することも出来ます。例えば、閑静な住宅街だと思って購入したはよいが、その後にパチンコ屋さんが建ってしまい、環境が悪くなってしまったという失敗についても、用途地域を把握していれば回避できる可能性は高くなります。また、自分の土地から少し離れたところであっても、大規模な商業施設ができたために、地域外の人が自分の地域にやってくるようになったということもあります。近隣だけでなく、広めの地域を調べておくのが安心です。細かいところまでは必要ありませんが、知識といて覚えておくと良いかもしれません。