新築戸建てに24時間換気は必要?
2023/11/26
こんにちは。(有)グレースホームの安江です。
新築戸建てを購入する際に必要な要素の一つが、24時間換気システムです。
2003年の建築基準法改正により、すべての建築物で24時間換気システムの設置が義務化され、これは室内を一日中換気して空気を入れ替える仕組みを指します。これは建物の高気密性が進む中で、新たな課題が生まれたための対策です。
24時間換気の目的は、室内の空気を新鮮なものと交換し、建材に使われる化学物質やハウスダストの影響を最小限に抑え、健康で快適な居住環境を確保することにあります。これは「シックハウス症候群」と呼ばれる、建材由来の有害物質や微生物の影響による体調不良を予防するための対策の一環です。
24時間換気の基準として、住宅では「1時間あたり0.5回以上」の換気回数が求められています。これは1時間換気した際、室内の空気の半分以上が入れ替わる計算になります。建物の高気密性が進む中で、この基準をクリアするためには適切な換気設備の導入が不可欠です。
24時間換気システムには、大きく分けて第1種換気、第2種換気、第3種換気の3種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解しておくことが重要です。
1. 第1種換気:
給気口・排気口に換気扇を設置し、機械制御による換気を行います。換気効率が高く、熱交換システムを使用することで空調効率も向上します。ただし、設置費用や電気代が高く、メンテナンスが必要です。
2. 第2種換気:
給気口に換気扇を設置し、排気口は機械設備なしの自然換気になります。正圧状態を保ち、室内の気圧を高く保つことができます。しかし、排気力が弱いため湿気がたまりやすく、一般的な住宅ではあまり採用されません。
3. 第3種換気:
排気口に換気扇を設置し、給気口は機械設備なしの自然換気になります。負圧状態を保ち、湿気がたまりにくい特徴があります。導入コストが抑えられ、広く使われていますが、外気温に影響されやすく、汚染物質が入りやすいというデメリットもあります。
24時間換気システムが必要な理由は、建物の高気密性によって発生するシックハウス症候群のリスクを低減し、健康的で快適な居住環境を維持するためです。これによって、室内の空気が常に新鮮なものと交換され、建材由来の有害物質や微生物の影響を最小限に抑えることが期待できます。
一方で、24時間換気システムの導入に伴う課題としては、換気に伴う音や空調効率の悪さが挙げられます。これに対処するためには、防音材やフィルターの使用、適切なメンテナンスが必要です。
全館空調システムを導入することで、これらの課題を解決し、室温・湿度を一定に保ちつつ、24時間換気を実現することができます。
例えばですが、三菱地所ホームの「エアロテック」は、高性能な防塵フィルターや空気清浄フィルターを搭載しており、清潔な空気を実現します。また、全館空調システムなら部屋ごとの温度調節が可能で、快適な室内環境を提供します。
総じて、24時間換気は建物の高気密性に伴う健康リスクを軽減し、快適な生活環境を実現するために必要な要素であり、その効果を最大限に引き出すためには適切な換気システムの選定とメンテナンスが重要です。
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