新築戸建て（建売）の地盤調査済みの重要性

こんにちは。グレースホームの安江です。

新築の家を建てる際に最も大切なステップの一つが「地盤調査」です。地盤の強さや安定性を確認し、必要であれば地盤改良を行うことで、安全で長持ちする家づくりが可能になります。本日は、地盤調査の必要性、地盤改良工法とその費用、さらに調査結果の見方について詳しく説明します。

地盤調査は事実上義務化されています。地盤調査をしなくても法律上の罰則はありませんが、調査がないと家を建てられないことが一般的です。これは、地盤が弱い場合、建物が傾いたり、地震などの災害時に大きな被害を受けるリスクがあるからです。強固な地盤の上に家を建てることで、長期にわたり安心して暮らすことができます。

・家が傾く可能性

・地震時の倒壊リスク

・地盤沈下による基礎の損傷 これらは、将来的な補修や修繕費用が膨大になる可能性もあるため、非常に重要です。

スウェーデン式サウンディング試験は、住宅建設の際に最もよく用いられる地盤調査方法です。この試験では、直径約25mmのロッドにおもりを載せて地面に押し込み、何回転させることで地中の抵抗力を測定します。このデータから、地盤がどの程度の重さに耐えられるかが評価されます。比較的安価で、住宅建設用の地盤調査に適しているため、多くの建売住宅でもこの方法が採用されています。費用は約5万～15万円程度。

ボーリング調査は、深い地盤の状態を把握するために行われる調査です。この方法では、ドリルを使用して地面を掘削し、地盤のサンプルを採取して分析します。地層の構成や強度、地下水の影響などを詳細に調べることができるため、マンションやビルなどの大規模な建築物ではこの方法が一般的です。でも、コストが高いため、建売住宅での実施は少ないです。費用は30万円以上と高め。

調査結果は「N値」や「地耐力」といった数値で示され、これによって地盤の強さを評価します。一般的に、N値が高いほど強い地盤とされ、20以上が望ましいとされています。調査結果に基づいて、地盤改良が必要かどうかが判断されます。

地盤が弱い場合、建物の安全性を確保するために地盤改良が必要となります。主な地盤改良工法には以下の3種類があります。

1.表層改良
地表から約2～3メートルの範囲にセメント系の材料を混ぜ、地盤を強化します。費用は1平方メートルあたり5,000～8,000円程度。

2.柱状改良
地中に柱状の改良体を作り、家の荷重を分散します。費用は1メートルあたり1～2万円程度。

3.鋼管杭打ち
鋼管を地中に打ち込み、家の荷重を支えます。費用は1メートルあたり2万円以上で、最も高額な工法です。

地盤改良工事の費用は、通常、施主が負担します。ただし、建築会社によってはサービスとして一部または全額を負担する場合もありますので、事前に確認が必要です。追加費用が発生する可能性もあるため、詳細な見積もりを取得し、予算に余裕を持たせておくことが大切です。

地盤改良に関しては、地域によって補助金制度が利用できる場合があります。また、ローンを利用して費用を賄うことも可能ですので、建築会社や金融機関に問い合わせてみましょう。

地盤調査や改良工事の信頼性を確保するためには、建築会社や提携会社の評判を確認し、保証内容も重要です。調査や工事に対して保証が付いているか、第三者機関の保証があるかどうかも確認しましょう。保証があることで、万が一問題が発生した場合の補修費用をカバーできることがあります。

1.建築会社のサービスを利用する
調査費用を抑えるために、建築会社の地盤調査サービスを利用するのも一つの手です。

2.補助金制度を活用する
自治体の補助金や減税制度を利用することで、費用を軽減できます。

3.同時期の調査や近隣の調査を活用する
同じエリアでの調査を活用するとコストを分担できる場合があります。

地盤改良の費用を抑えるためには、複数のプランを比較検討することが重要です。また、見積もり段階で細かい項目を確認し、無駄を省くことでコストを削減できます。地域の補助金制度や減税制度を利用し、施工範囲や工法を再検討することも有効です。

地盤調査と改良は、安心して長く暮らせる家づくりの基盤となります。調査の結果を正しく理解し、最適な地盤改良工法を選択することで、安心して家づくりを進めていきましょう。